無垢材でありながら厚みをできるだけ薄くしあげた天板に、細い金属の脚を組み合わせたデザインの「オルタナティブテーブル」。脚部は、スチールに塗装を施したタイプと、ステンレスの素地仕上げのタイプ、2種類がございます。どちらも角パイプを組み合わせているのですが、形状がほんの少しだけ異なっています。
こちらがスチールの脚部分。スチールの場合、角パイプの角に少し丸みがついています。約3R(半径3mm)くらいでしょうか。この丸みのついた各パイプに焼付塗装を施すことで、金属の冷たさが和らいで全体として少し優しさや可愛さが感じられる質感に仕上がります。また、木製の貫やつま先も、スチールパイプの丸みに合わせた面取りを施していますので、金属製の脚でありながらも温かみを感じるシルエットになっています。
対してこちらはステンレス製のオルタナティブテーブル脚部分。ステンレスの角パイプの場合、角は丸みがなくほぼ直角のシャープな仕上がりですので、木製の貫やつま先も糸面取りという細く角をとる程度のシャープな形に仕上げています。
ほんの数ミリのことなのですが、この違いが全体で見たときの印象に影響を与えています。
「オルタナティブ」には「主流な方法に変わる新しいもの」といった意味合いもあります。面取り、という小さな加工も、同じ基本のデザインを持ちながら天板の素材、脚の素材を変えて組み合わせることで、様々に表情を変えるオルタナティブテーブルの面白さの大切な要素の一つになっています。
デザイン:ALTERNATIVE TABLE
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〈オルタナティブテーブル、ご納品事例〉
工房だより │ プロダクト