一人ひとりが
〈Maker=作り手〉として。
私たちは、家具を作っています。
工房の職人はもちろん、
店舗やカフェのスタッフも、
〈WOODWORK〉という
〈ものづくりの現場〉で、
より多くの人の暮らしに、
ぴったりと寄り添えるように、
一人ひとりが、〈Maker〉として、
日々家具づくりに向き合っています。
〈良い家具〉とはなにか。
私たちは、お客さまそれぞれに
異なる暮らし方があることを知っています。
作り手の中には
その答えを見出すために
いたずらに難問を設け、解くことに
喜びを見出す人もいることでしょう。
しかし、私たちにとっての正解は
そうしたパズルの答えではなく、
お客様ご自身が〈いいな〉と、
感じてくださるところにあります。
ここに集うスタッフそれぞれが、
お客様へはもちろん、
素材に、技術に向き合い、
自由な言葉や、
溢れ出る思いを交わし合いながら
アイデアを磨き上げてゆく。
〈良い家具〉づくりには、こうしたチームワークが
欠かせないことだと、
私たちは考えています。
私たちは、家具を作っています。
暮らしを彩る家具。
人生を蓄積する家具。
未来へ向き合う家具。
触れるだけで気持ちが落ち着く家具。
眼差しの端にその存在があることで、
家族の笑顔が思い浮かぶ家具。
お客さまが思い描く理想のかたちを、
考え続け、作り続ける。
私たちの生み出す家具が
お客さまの暮らしに役立てるのであれば
これ以上の喜びはありません。
2018年5月
株式会社 F.Maker 代表取締役 藤本雅也
WOODWORKという環境
店舗、工房、カフェ、SOKO。
木の匂いが立ち込める店内。その香りにホッとするお客さまが多いとお聞きします。無垢の木と異素材を組み合わせた、WOODWORKのオリジナル家具たちをゆっくりと御覧ください。そして製品に触れて、オイル仕上げならではの、肌に吸い付くようなしっとりとした質感を是非お試しください。気になる製品がありましたら、是非スタッフにお声がけください。それを手がけた職人が、地下の工房からご挨拶に出てくるかもしれません。
お時間がありましたら、職人たちが作業する地下の工房にご案内いたします。家具は、手軽に買い換えるものも多い昨今ですが、私たちの製品は永くお使いいただいてこそ、その価値をご理解いただけるものだと信じています。私たちは家具の制作を通して、お客さまの未来を支える責任に、真摯に向き合っています。誰が、どのように作っているかを知っていただくことで、完成した家具からは気付かなかった発見があるはずです。
2017年、店舗の一角に〈welcome coffee〉を作りました。
私たちのつくる家具には、使ってゆくことで気がつく〈良さ〉があります。それを実感していただきたくて、ゆったりとくつろぎながら家具の表情をお愉しみいただける空間を作りました。
無垢の材は、新品のときのすがすがしい表情も良いものですが、年月を経て暮らしの中に染み込むように落ち着いた表情へと成長してゆくさまも格別です。専属のバリスタ自慢の、淹れたてのコーヒーを召し上がりながら、お客さまご自身の手で、唯一無二の顔つきへと育ててゆくさまを思い描いてください。
WOODWORKには、私たちが〈SO-KO〉と名付けた場所があります。
〈SO-KO〉には、大小様々な無垢材が常時100枚ほど並びます。ごつごつした外皮をまとい、表面は荒いサンダーをかけただけの材は、磨かれる前の原石です。それらを間近に見ることで、木目の様子だけでなく、柔らかさや硬さ、節や白太など、一枚一枚の質感の違いに驚かれることだと思います。荒々しく見える材も、軽くサンダーをかけ表面を水で濡らすと、仕上がりに近い、柔らかな表情に変化します。
経年による色の変化や、樹種の特性だけでなく、木が過ごした森の様子、ここへたどり着くまでのストーリーなど、お伝えしたいことが山程あります。ご成約いただきましたお客さまには、これから迎えていただく家具とともに、〈SO-KO〉でお伝えした樹々のストーリーをたくさんお持ち帰りいただきたいと願っています。
コロナ禍の現在ではお客さまをご案内することは叶いませんが、落ち着いた際には、皆さんを〈SO-KO〉へご案内したいと考えています。その日を、私たち一同も心待ちにしています。
職人を含む私たちすべてのスタッフは、日々木と対話し、技術に向き合い、制作を積み重ねています。店舗、工房、カフェ、SO-KO。お客さまと私たち、そして素材とが、近い距離で行き交う環境があってこそ、素材本来の力に、私たちの思いを重ねた製品を、胸を張ってお手渡しできると思っています。人生の様々な時間を一緒に過ごす家具のこと、まずは一杯のコーヒーを召し上がりながら、思いを馳せに来てくだされば嬉しいです。