銀座の新店舗のための家具製作が進行中です。
店舗では商品をきれいに引き立ててディスプレイするために、背景になる家具や什器は比較的シンプルに要素を抑えていくことも多くなります。背板も方立てもない、壁面に棚板だけをつけた什器もそのうちのひとつ。この場合、真正面から見ると棚板は一本のラインのように見えるので、最もシンプルな棚といえると思います。
この一枚の板にも様々な選択肢が考えられます。ウォールナットのような濃い色か、タモ材のように明るい色かといった素材の違い、厚いか薄いかといったボリューム感の違い、奥行や間隔。シンプルだからこそ一つ一つの要素によって印象が変わるので、そこに飾るものや全体感と合わせていくことで、コンセプトを表現するシーンづくりが出来たりすると思います。
以前に製作を担当させていただいた、cafe horuta様の店内に設けた棚。ナラ無垢材製。
工房で製作中の棚板は、天井から吊った一枚の板が浮いているように見せる予定です。製作のしやすさから考えると薄い合板とフラッシュ構造により軽くつくる方法を選ぶところですが、お客様のこだわりで40mm厚のナラ無垢材で製作することになりました。実際にかなりの重さのあるナラの板材。無垢材の持つ存在感が際立つ什器になりそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
WOODWORKでは特別な家具の設計、製作依頼を承ります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
工房だより │ 工房から