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工房だより

思いと、WOODWORKと、自分。

Photo by Shino Chikura

 

 

人が好きなもの、自分の好みのもの、興味ある事、世の中にはたくさんのカルチャーがあり、大小様々な世界感が、一つになっていることが世の中だと思う。

 

デザイン、アート、ファッション、音楽、スポーツ、演劇、ラジオ、TV、漫画、食、とにかく色々、外から見れば理解できないことも、その世界のなかではごく普通で、多くのユーザーがその付加価値を楽しんだり、ライフスタイルとして取り入れている。

 

自分の知っている視野なんて実はとても狭く、もっと深い世界では、見た事や感じた事のない感覚が存在する。
そういった物はとてもコアな世界でありながら、付加価値を理解したニーズが多く存在する。

 

そして、カルチャーというのは、その一部の世界で存在するからこそ価値があるようで、オープンになった時には、魅力が半減することもあったり、価値が消滅してしまう事もあると思う。
だから、広く知られるということはとても難しい事なんだと思う。

 

僕の好きなカルチャーのなかに、スケーターという人達がいる。
カテゴリーではストリートカルチャーと言うのだろう。

 

最近では、スケードボードがオリンピック種目になったので、スポーツとして知る人もとても多い。

 

スケーターは、スケートボードに乗り、どんな技を決めるか、どこで決めるか、それがストリートスケーターの表現であり、乗る人の個性となる。
高度な技はとてもかっこよく、その瞬間はとても美しい。

 

また、スケーターの世界には独特な感性が広がり、アート、音楽、映像、グラフィック、写真、ファッション、といった作品で感性を表現するスケーターも多い。
スケーターは、世の中に退屈する若者から生まれたサブカルチャーであるがゆえに、実は、強力なメッセージや、力強いコンセプトを持ち、鋭く表現されるものも多い。
でも、スケーター特有の「小難しい事などよりもとにかく楽しむ」といった感覚が強いため、鋭い事を優雅にやってのけているように感じる。

 

そこがまたかっこいい。

 

自分はスケーターだけでなく、昔からストリートカルチャーが好きだ。
10代の頃、仲間とスケートボードに乗っていた時期もある。
デザイン、ファッション、音楽、アート、自分なりにずっと追い求めてきたと思う。
家具デザインとの出会いもそういった流れの中で出会っている。

 

42歳になる今でも、スニーカーを履き、キャップをかぶるスタイルは変わらない。
きっと、この先何年たっても、歳を老いても変わらないだろう。

 

自分がWOODWORKという家具ブランドを育てる上で、その自分の感覚と、ブランドの価値をどう繋げるかに悩んでいる。

 

家具屋がスケーターを語る意味があるのか?
コーヒースタンドをやる意味があるのか?
そんなことも思う。

 

一つ言うとすれば、芯となる思いに、感覚的に面白い家具屋になりたいという点、こんな家具屋があってもいいのではないかと思う点、がある。

 

木製家具を作ることが家具屋としては真っ当な事ではあるが、面白い家具屋になりたいという、概念がその難しさを増す。
代表である自分のバックグランドが、その方向性を見出せるかを僕は試してみたい。

 

自分が思うものをいかに繋げるか。
それがF.Makerを立ち上げた意味であり、ぶれない芯であり、WOODWORKの個性だから。

 

WOODWORKのデザインや、家具は色々なバックグラウンドから
魅力と付加価値を生み出していきたい。

 

来月、12月、グラフィティアーティストのESOW氏とのexhibitionが始まります。
そちらの話を始めると、さらに倍の文章を綴らなくてはならないので、次のブログにて。

 

詳細は、追ってお伝えしていきます。
お楽しみに。

 

 

代表 藤本

 

 

ESOW氏とのイベント、は、2019年12月7日(土)より、WOODWORKにて開催予定。

>>>ESOW×WOODWORK exhibition 「東京都台東区楽描キ町」

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