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event information

WORKS of WOODWORK


 

 
◎会期 2008年10月30日(木)~11月23日(日)
 
2007年3月のリニューアルオープンから1年半がたちました。
ウッドワークのオリジナル家具「TONE」シリーズのバリエーションが増え、
もう一つの、スタンダードシリーズを手掛け始めた時、私たちはあらためて
「ウッドワークとは?」という自身への問いかけを発することになりました。
 
その問いかけへの答え、そしてそこから導かれたウッドワークの新しい家具を
展示すること、お客様にはウッドワークを再発見して頂ける、
新作展を開催しました。
 
 
 
 
 

 

 

 
 
 
昼間の会場風景

 
ピコチェアができるまでを順を追ってご紹介しました。
右側に見えるポニークランプで締めているのが組み立てと中のピコチェア。
実製作でもこうして組み立てます。
 
奥に見える木材は、ウッドワークの家具になる材料。
色の白っぽいのがタモ材、こげ茶色がウォールナットで、どちらも
「荒木(あらき)」と言われる丸太から製材しただけの状態です。
荒木のまま倉庫やリン場(材木置き場のこと)に置いてあるので、
問屋さんが書いた書き込みがあったり、ほこりまみれだったりします。
 

 
 
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世の中に椅子は5万種類あると誰かが言った。
WOODWORKの椅子作りは、「椅子らしい椅子」をまず
いくつか作ってみるところから始めました。

最初のデザインはピコとは似ても似つかないものでしたが、
そこから何度も 考え、何度も試作を重ねてできたのがピコです。

ウッドワークのデザインは、シンプルな形にちょこんと個性を加えます。

ピコの背もたれはまさにちょこんと加えた個性。
座り心地を考えていくこととで到達した形です。最初は背を丸くしてみました・・・
ぜんぜん痛い、なぜだろう?

ピコの背の高さは、背中というより腰に近い高さ、しかしそこは背骨が出っ張っていて
どうしても当たって痛い。

背骨が当たってしまうのであれば、いっそのこと背骨を避けてしまおうと考えて、
V字型のデザインが出てきました。
 
負担のかかるV字の接合部分には、強度的に信頼を置いている
「かんざし」を応用しました。かんざしとさねを前後に貫通させることで
接着面を広くし、さらに丸棒を打ってさねのズレを防ぐことで強度を増しています。
座面はスチレンボードでモックアップ(原型)をつくり、形を出していきました。
 
ここに並んだ試作品は、ピコができるまでの辿った道です。
何度も座り、パーツを取ったり、くっつけたり、削ったり・・・
 
ウッドワークの製品は、こうした多くの段階を経て生まれてきています。
 
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右奥から、ピコの初期段階の試作品。まだ背の形も全く違う形をしています。
中央の試作品で初めて背がV字型になっていますが、このV字の部分だけでも
いくつも角度を変えて試作をしました。
左がわの二つはほとんど同じように見えますが、座面の奥行きや、
座面のクッションの細かな形が違っています。実際に座り比べていただくと、
より座り心地が良く、姿形がきれいにまとまっていることがお分かり頂けると思います。
 
  

 
お店の外から
 
 

 
ショーウィンドー越しでも中に置いた作業台が目立って見えます
 

 
ピコチェア完成品。カラーは全部で11色。壁に掛けてみました。
いろんなお客様の色んな生活スタイルに。
一緒に生活して楽しくなるような家具であって欲しいです。 
 

 
この角材は主に、一枚板無垢天板テーブルの脚になります。
80mm角あって、ここから削りだして70mm角の角材にして使います。
上に載っている言葉は、作業しながら交わされる会話です。
 

 
地下工房で実際に使っている作業台です。
ここからWOODWORKの家具や雑貨が生まれていきます。
 

 
作業台の上には加工途中の木のコモノや模型が。 

 
◎期間中発表された新作家具
 
 ・ピコチェア
 ・ナイトテーブル
 ・スタンダードテーブル
 ・アッツテーブル
 
 

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