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工房だより

家具用の樹種(ウォールナット、チェリー、ナラ、ナラ節あり、タモ)

4樹種(ウォールナット、チェリー、ナラ、タモ)

 

 

WOODWORKでは主に4つの樹種(ウォールナット、チェリー、ナラ、タモ)で家具や木の小物を製作しています。
こちらでは、樹種の特性やお勧めのポイントなどをご紹介します。家具選びの参考にご覧ください。

 

 

アメリカンブラックウォールナット

 

ウォールナット(アメリカンブラックウォールナット)

 

紫がかった美しい濃暗褐色と、程よい硬さが特徴です。チークやマホガニーと並ぶ世界三大銘木のひとつとされ、食用の胡桃(クルミ)がとれる樹種としても知られます。年月を経ると、濃暗褐色から温かみのある茶色へ変化します。
 ウッドワークでも人気の高い木で、特にウォールナットを好んでお買い上げいただくことも多いので、一枚板をはじめとしたダイニングテーブル、オリジナルデザインの収納家具、そして木の小物と、多くアイテムの素材として用いていますので、それらを組み合わせて統一感のある空間づくりを楽しんでいただくのもお勧めです。
 モダンな空間にはもちろん、和室にもよく似合う高級感のある樹種です。

 

 

アメリカンブラックチェリー

 

チェリー(アメリカンブラックチェリー)

 

 密度が高く、重い、高級感のある木です。年月の経過による色の変化が大きく、独特の赤褐色はさらに濃くなっていきます。触り心地が滑らかで、次第にしっとりとした艶も備わってゆきます。定期的なお手入れをしながら長く使い込んでいただくことで、より魅力的な表情へと変化してゆく様を楽しんでいただきたい樹種です。
 幅広の大きな一枚板天板は、入手が困難なほど希少です。ですが植林も行われているため板を接ぎ合わせてつくる天板のテーブルや、一般的な収納家具にはアメリカンチェリーは幅広く愛用されています。幅の狭い板をデスクやローテーブルの天板として、手軽に高級感をお楽しみいただくのもお勧めです。
文字通り、食用のアメリカンチェリー材がとれる樹種なので、加工中にほんのりと甘い香りがすることもあります。

 

 

ナラ

 

ナラ

 

 丸みのある木目が特徴で、おおらかで雄大な印象があります。木目には虎斑杢(とらふもく)と呼ばれる独特の杢が現れることがありますがこれは、木目を横切るような帯状の杢を斑(ふ)といい、その斑が大きく虎の毛のような斑点状の模様に見えるもののことをいいます。表面は年月を経て、深みのある黄褐色に変化します。
 きめが細かくて硬いため、仕上げると強い艶を放ち、滑らかな手触りになることから、木を扱う職人の間でも人気が高く、紺んで家具製作に使う職人も多くいます。
 ナラ材はタンニン成分を多く含むため、鉄分に触れると黒く変色する場合があり注意が必要です。

 

 

ナラ節あり

 

 

板材の表面に節や入り皮が入った材料は、反りやねじれが出やすく使い方によっては不具合の原因になることもあるため、以前は家具の材料には使用を避けることがありました。見えない部分や、節が入っていても問題のない使い方に限られていましたが、節や入り皮が入る部分には複雑な木目や縮れたような杢が現れることが多く、素材としての魅力があるため、今ではそうした材料も積極的に使用されるようになってきました。
とはいえ、こうした素材は使用には注意や素材への理解が必要です。テーブルの天板などでは貫通の穴になることもあるので、書き物をするなど用途によっては通常のナラ材がおすすめです。

 

 

タモ

 

タモ

 

 若々しく素朴な印象が特徴です。木目が明瞭で、直線的で尖っているため、男性的な木とされます。程よい硬さがあり、年月を経ると黄色味が濃くなります。ほかの樹種に比べバラエティに富んだサイズの板が入荷できるため、一枚板天板、接ぎ合わせ天板の両方を在庫しています。また、収納家具や木の小物など多様なご利用シーンに合わせてお選びいただけます。また少し前から、新しい塗料「オスモ社、フロアーカラーナチュラル」と組み合わせることで飴色になりにくく、白木のようなタモの色合いを生かした使い方もご提案しています。
 WOODWORKではその素直できれいな木目を生かして、オリジナルデザインの家具や木の小物にも多く用いていますので、それらを組み合わせて統一感のある空間づくりを楽しむのもお勧めです。
 和様を問わずどんなお部屋にも合う樹種です。

 

 

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