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工房だより

漆再塗装

 

 

 今年の1月ころ、12年前にご納品させていただいた、無垢天板と脚部を漆塗装を施したテーブルの再塗装をご依頼いただきました。材質はタモ材、天板はミミ付きの接ぎ合わせ天板で、脚部はフレキシブルレッグスデザインです。拭き漆の再塗装になりますので、塗装に適した時期になるまでお待ちいただき、先日お引き取りをさせていただきました。

 

(写真はお引き取り後すぐ、店頭で記録用に撮影したものです。艶もあってきれいですが天板面には汚れや毛羽立ちがありました)

 

 

 

 

 おうち時間が増えたこともあってか、以前よりもより多くメンテナンスのお問い合わせをいただくようになりました。テーブルだけでなく収納(扉)や椅子の修理についてのご相談もいただいています。これまで家具も小物も、一生お使いいただけるようにと1台づつ製作させていただいてきました。これからは実際に良い状態でより長くお使いいただくためのメンテナンスにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 その一環として、これまであまりご紹介していなかったメンテナンスや修理の様子についてもブログでご紹介していければと考えています。

 

 

 

 

 拭き漆の再塗装はWOODWORKからも近い「播与漆工(はりよしっこう)」さんにお願いします。その前の研磨についてはWOODWORKでさせていただくことになりました。汚れや逆目をとるように天面は240番から番手をあげてゆき、800番までやすり掛けをすることにしました。(数字が多きほうがより細かいやすりです)裏面や脚部は、400番を全体的にかけて仕上げとします。

 

 

 

 

 作業にあたってはスタッフの一人、太田沙耶さんのアドバイスをもらいながら進めました。というのも彼女は個人では漆芸作品の製作を行う作家として活動していて、漆の塗装や研磨のプロだからです。やすりのかけ方から仕上げの加減まで、工房の職人と一緒に作業を進めてくれました。
 研磨の作業が終わったら、漆工房へ運びます。

 

 

 

 

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