まだ試作段階だった「shelf」に合わせて飾っていたときから、お客様にご質問頂くことが多かった「お鷹ぽっぽ」。故郷である山形で作られている「笹野一刀彫」という木彫玩具です。
私物のお鷹ぽっぽに興味を持って下さったお客様と、山形の話や、お好きな民芸品や集めているものの話等へと、置き物をきっかけにたくさん広がっていきました。そして、いつか笹野一刀彫をご紹介する機会をつくりたいという思いを、ずっと温めてきました。
産地で工房を訪ねたり、作り手の方を探してご相談をさせていただいたりしながら、ようやく念願叶って、お引き受けくださる作り手の方にも出会うことができました。1月26日(土)から開催する「シテキな置き物」展に合わせて、展示販売させていただきます。
地元びいきな、それこそ私的な置き物かもしれませんが、並んだ姿をみて頂ければ皆さまにもこの魅力が感じていただけると思っています。
「サルキリ」という刃物1本から生み出されるかたちやユーモラスな個々の表情などは、ふたつとして他にありません。
通常の絵付け以外に、絵付け無しで木の表情が際立っている仕様のものも製作していただきました。こちらも、造形の美しさがさらに際立っていて、家具として木を扱う職人たちも感嘆するほど。
なるべく少ない要素で特徴をとらえた表現を目指しているWOODWORKの干支づくりにおいても、この一刀彫はバイブル的存在です。
大好きな故郷の民芸品、ぜひこの機会にお手に取ってご覧頂けると嬉しいです。