来たる6月24日、WOODWORK Welcome COFFEE が1周年を迎えます。
やはり、物事が無事に船出をする、順調な航海を得るには、多くの方達のご協力があっての事だとつくづく感じています。
一人の人間が、何かやりたいことをやろう!思う方向に進もう!なんて考える事など些細な事で、それに共感する者達や、話を聞き入れてくれる者達、そして、できる環境がある事こそが本質なのかもしれません。
僕はそう思います。
カフェスタンドのカウンターは、何の素材でできているかご存知でしょうか?
楢の一枚板で作られています。
そのカウンターで、バリスタがエスプレッソを淹れる際、ある一定の場所で豆を挽きます。
いつも、「ガチャンガチャン」といい音を立て、バリスタならではの光景です。
その場所はどうなっているかと言うと、写真のように一目瞭然です。
挽いたコーヒーがこぼれ、それによって段々と色がついて行きます。
もちろん、カウンターが出来たての時は、コーヒー色には染まっていません。
さて、いったい何杯のエスプレッソを淹れた跡なのでしょうか。
1年前に、納得いく味にするために何度もテイスティングを繰り返し、Welcomeがスタートしました。
この1年間、何杯お客様にエスプレッソを淹れる事が出来たのでしょうか。
その証がここに経年変化として現れています。
藍染の職人さんが、染める時に使う木の棒がとてつもなくいい色になっていたり。
陶芸家さんが器を焼く前に、器を置く棚板に土が付きすごくいい味わいになっていたり。
ペンキ職人さんの使う足場板が、ペンキが付いて魅力的な古材になったり。
これは、ただ使うことではなく、「使い込む」ことで出来上がる美しい経年変化だと思います。
「使い込む」それはただ使うのではなく、特別な時間の経過が証として残り、いつしか簡単には作る事のできない、特別な物に生まれ変わります。
今後、このカウンターが使い込まれる事で、さらに変化していくと一体どうなるのでしょうか。
それはそれは、さらに素晴らしい経年変化を見せてくれる事でしょう。
楽しみです。
[WOODWORK Welcome COFFEE The first anniversary]はとてもユニークな内容を考えています!
WOODWORKならではの、『皆さまありがとうございます!』を是非お届けしたいと思います。
どうぞお楽しみに。
代表 / 藤本
工房だより │ WOODWORKから,イベント,Welcome COFFEE