明日からいよいよ11月。冬支度を始めながら今年はどんなクリスマスにしようかと思案を始めた方もいらっしゃるかと思います。WOODWORKでは今年もクリスマスツリーをつくるワークショップを開催します。何かご自身で手作りしてみたいとお考えの方は、ぜひご参加ください。
WOODWORKのクリスマスツリーに用いているのは明るい褐色のタモ材と、濃いこげ茶色のウォールナット材です。
タモ材は日本では北海道、海外では中国北部からロシアにかけての寒冷地で育つ樹です。雪に閉ざされる冬はほぼ成長がとまり、一年をかけてもほんの数ミリずつしか太くなりません。年輪がとても細かいので、クリスマスツリーの小さなパーツの断面からでもゆっくりと育った様子を見ていただくことが出来ます。タモの樹が、雪の中にじっとまっすぐに立っている姿を想像してみてください。
ウォールナット材は、アメリカ、オハイオ州あたりからカナダにかけての地域で育ちます。ウォールナット材は高級材として有名ですが、ウォールナットの実から採れるクルミのほうがよりポピュラーでしょうか。丸い果実に包まれた硬い種の中の仁(じん)が食用のクルミになります。以前は樹齢300年を超えるような樹もあったそうですが今では数が少なくなってきています。
タモとウォールナット、どちらも大きくなると樹高が20メートルにもなります。立木の姿が美しく、秋には黄色に紅葉します。クリスマスツリーに用いられるモミの木は、一年をとおして緑の葉をつける様子から永遠の命を象徴する意味合いがあるそうが、タモとウォールナットもそれぞれに、個性的で生命力あふれる魅力的な樹だとおもいます。
ワークショップではぜひそんな木の個性に触れながらツリーづくりを楽しんでください。小さなツリーが大きな森につながっているような、無垢の木ならではの素材感を感じとっていただけたら嬉しいです。
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