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工房だより

TANAの新しい取っ手

オーダー家具

新しい取っ手

TANAと名付けているセミオーダー収納家具は、色々なパーツの組み合わせによって、完成する雰囲気が異なる家具です。特に戸板の取っ手は、その収納家具のアクセントとなる為、色々とオリジナリティーある物が選べると、きっとオーダーする事が更に楽しくなる、そんな事を身に染みて思っていながらも、店頭でお見せするサンプル製作がついつい後回しになってしまっていました・・・すいません。このレザーの取っ手は一級建築士事務所 コーデザインスタジオの小嶋さんのアイテムです。ご自身が設計した家の扉などに使うために考案したアイテムで、製作は川口にあるオリジナルの革製品を作っているJOURNEYさんにお願いしています。小嶋さんの事務所で使用しているのを見て、取扱いをお願いしたのが始まりでした。

 

オーダー家具

取り付け

当初は取り付け用の真鍮ボルトが、短いタイプだったのですが、TANAの戸板の厚みに合わせて、長いボルトを特注させてもらいました。JOURNEYさんから、レザー部分の細かい仕上げなどの話を聞き、小さなパーツに込める手のかけ方への高い意識を感じました。ある手間を省く事で効率を上げる考えは、とても重要で生産性が上がります。それも正解。でも手間をかけると質が上がるという考えももちろんあります。だから、職人は選んでしまうんですよねそっちを。JOURNEYさんはそんな人で、やりやすいのは分かってるけど、やっぱりこっちの方がいいかなと、一手間を惜しまずかける職人です。この取っ手は極シンプルなデザインの中にJOURNEYさんの手仕事が詰まった物です。

 

オーダー家具

新しい取っ手

無垢の戸板は少し重いものですが、まったく問題なく、非常に手に馴染みます。開けやすいと、持ちやすい、は別の表現だと思うのですが、この取っ手は両方を感じます。本当にシンプルなんですよね。建築家の、シンプルな素材の使い方が僕はとても好きです。ぜひ、見てもらいたい、触ってもらいたいです。お店のサンプルにようやく加わりました!

 

藤本

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