寒い時期に葉よりも先に花が咲くのは、他の植物に先駆けて花を咲かせることで、子孫を多くのこせるようにしようという植物としての戦略なのだそうです。黒っぽく荒々しい木肌の桜の樹から、可憐な花だけがあふれんばかりに咲き誇っている、そのコントラストがまた何とも美しいと思います。
品種の違いはありますが、本ザクラ(山桜)も同じく武骨な幹に可憐な花をつけます。
それに幹と花だけではなくて素材としてもコントラストに魅力があります。天板やkittakiに仕上げた本ザクラの板を見ると、ミミの部分には荒々しさがあるのに、板の表面はすべすべして滑らか、とても上品な雰囲気です。
サクラならでは、面白いですね。