圧倒的な存在感のある、トチ一枚板天板をご紹介します。
長さは1980mm特別というほど大きくありませんが、何と言ってもその厚みと幅が特別です。厚みは74mm、幅はどことをっても1000mm以上あります。
写真では70mm角のフレキシブルレッグスにのせていますが、脚が細く感じられるほどです。近年、リビングダイニングで椅子と合わせて使うことを考えて、天板をあまり厚く挽かないことが多くなりました。そうしたなかでこの74mmという厚みは希少です。
大きくうねるような変化のある赤身を中央に、両側は白く明るいシラタになっています。対照的な色合いが大胆ですが、木肌は非常に緻密であちこちにキラキラと輝く杢が表れています。全体としては、とても繊細で上品な印象をうける天板に仕上がっています。
実はこの天板は、かなり以前に挽かれたものです。前の持ち主だった方が、こうした一枚板をたくさん集めて、長く大切に倉庫で保管されていたものを、ご縁があってWOODWORKへ譲っていただきました。そのうちの一枚です。
もう10年ほども前に、倉庫からWOODWORKへと天板を運んできた時の様子です。どの天板も倉庫で保管をされているうちに、ホコリをかぶって、色もすっかりグレーになっていました。
その板に鉋をかけ研磨してオイルで仕上げると、こんなにも綺麗で魅力的な無垢天板になるから驚きですね。年輪を数えてみると、数えられるだけでも二百数十年、丸太を想像するとおそらくもっと長い樹齢があったと考えられます。樹として生きていた時間、そしてそのあとも、長い時間をかけてWOODWORKへやってきた天板です。
厚みがあるもの、奥行きの深いものをお探しの方、あるいはトチらしい表情豊かなものをお探しの方は、ぜひいちどこの天板をご覧になってみてください。
◎トチ一枚板天板 (N09-52)
サイズ 長さ1980mm×幅1010~1050mm×厚74mm
※お買い上げいただきました
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