先日行われた「こうぼうのおんがくvol.2」のレポートをお伝えします。
今回は、前回以上にモノ造りと音楽を、より体感してもらうvol.2となりました。
第一部では、リズムスツール造りからスタートです。
「こうぼうのおんがく」のテーマである、モノ作りと音楽。
自分の手でリズムスツールを作り、完成したスツールでリズムを奏でます。
それぞれが、自由な「木」をデザインし、その柄が空気の抜け穴となります。
皆さんの考える木は個性的で、楽しい木がたくさんありました。
ますますスツール完成が楽しみです。
宮内君もこの時間はギターではなく、
ノコや金づち、電動ドライバーにヤスリなど、道具を手に持ち製作に励んでいました。
結構な木工作業をしてもらったので、皆さんの作業にも力が入ります。
2時間半もあっという間に過ぎ、皆さんそれぞれのスツールが完成です。
完成後は、僕らから宮内君へバトンタッチし、実際に叩いてリズムを奏でるワークショップへと移りました。
あたりまえなのですが、宮内君が軽く奏でるリズムは全然違います。お手本リズムを叩いてもらい皆さんが合わせて叩きます。
開始前に、うまく皆さんが叩けたらライブに参加してもらおうかな?と言っていたので、演奏を交えて皆さんでリハーサルをしていました。
練習中の姿は、宮内カホンスクールのようで、チーム感がとても良かったです。僕ら3人は、上手くリズムに乗れなかったのですが、皆さんは上手にノリノリでした。ますます、ライブ本番が楽しみにりました。
練習後は、最終作業のオイルを塗装。
木目も鮮やかに、それぞれの座面が綺麗な色になり、それぞれのスツールが出来上がりました。
完成したスツールは、2部のステージにてディスプレーさせていただきました。それぞれの「木」がとてもすばらしいく、こうぼうに森が完成しました。
ご参加いただきました皆さまお疲れ様でした!
第2部はおんがくの時間です。
ここでは、数々の音が宮内君によって音楽になっていきます。
今度は、道具からギターへと持ち替え、45分間ライブの始まりです。
ライブでは、ニューリリースされる、トーンアフタートーンの中かの曲も披露され、心地よいライブが続きます。
そして、ライブ中盤リズムスツールチームの出番です。曲は、宮内君の代表曲でもある「読書」、最高ですね。参加者の皆さんが、前に出てそれぞれのスツールに座り演奏が始まりました。そして、宮内君の合図でスツールを叩きます。
その光景はとても素晴らしく、スツールの音もばっちり組み合わさり、今しか聞けない「読書」を奏でていました。本当に素晴らしく、皆さんが一生懸命スツール造っていた姿が思い浮かび、なんだかとても感動しました。
前半のライブが終わり、後半のイントナルモーリー、ライブ製作とほんじつの音楽へ入ります。
試作を重ねて完成したイントナルモーリーでしたが、一番の問題は音です。雑音製造機とされていますが、だからと言ってなんでもいいわけではなく、宮内君が音を撮るには、ある程度の音階が出せなくてはなりませんでした。
今思えば、形を作ることよりも、音を出す試作を繰り返していた気がします。
ライブ中は、職人3人が緊張交じりで製作を開始。皆さんの姿は、全く目に入らずただただ作るのみでした。
当初の予定していた時間よりも、オーバしていることに気が付き「皆さん大丈夫かなー」と不安を心に思いつつ夢中で製作を続けました。
宮内君もどんどん音を撮り、楽曲が出来上がっていきます。時間がかかってしましましたが、僕たちとしてはモノ造りと、曲作りがシンクロした気持ちのいい瞬間でした。
鳴ってくれ!と願いながら、ハンドルを回しました。
ブゥウォーンと不思議な音が響きわたり、これがイントナルモーリーの音です。皆さんの。「オォー」という声が僕たちをホッとさせてくれました。すぐさま宮内君が音を撮ります。
ある程度の音階が調整できるので、ラの音を出すことができ、その音が録音され、この日だけの音楽へ組み込まれました。
色々といっぱいいっぱいだったため、このあたりの写真を撮りそこねてしまい、大事な記録が残せませんでした。でも、岡さんがこれらをすべて映像におさめていますので、作品として編集され、皆さんへお見せできると思います。
そして、この日造られた楽曲は後日アレンジされ、皆さんへと限定配信されました。
素晴らしい楽曲に、イントナルモーリーの音もとても馴染み、その音は、大変だった時間を、いい思い出に変えてくれる心地いい曲でした。
宮内君、本当にお疲れさんでした。
「こうぼうのおんがくvol.2」に参加頂きました皆さま、色々と手が行き届かなかった部分もありましたが、少しでもこの時間がが心にのこる物となって頂けましたでしょうか?
本当に、お越しいただきありがとうございました。
そして、関係者の皆さまお疲れさまでした。当日、ワークショップを終えた皆さんのお腹を、おいしく満たしてくれた、ドリンクとフードを担当していただいた、山フーズさんと、sunshine to you!の木原さん、ありがとうございました。
楽しいイベントは、おいしい食べ物がつき物です。お疲れ様でした!
音楽と物作りが組み合わさることで、何ができるだろうか?から始まったこの企画は、今だからできることを考え、それぞれのプロとしての知識、感性を組み込み今後も、心に残る時間を作っていければと思っています。
僕らも、形ある物にとらわれず、大きな視野で物作りをしていきたいと思っています。このような素晴らしい時間を、皆さんと共有できたことを感謝します。
後日完成します映像作品も楽しみにしていてください。
どうもありがとうございました。
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工房だより │ イベント,「こうぼうのおんがく」