WOODWORK図書館も後半戦となりました。
ここで、気になった本を少しずつご紹介していこうと思います。
今日の一冊は
「橋を歩いていく」
作:川俣 正 文:村田 真
搬入の日、「橋の写真集?」と、一番初めに手に取った本でした。
どこにでも、どこまでも
好きなようにいける
道があったなら
いったことのない町までも
歩いていけるだろう。
そんな素敵な出だしで始まる、絵本のような作品集です。
世界各地にある、現代美術家の川俣正さんの作品が
写真と文章とドローイングで、まるで旅をするようにつづられています。
バルセロナのアパートの間に掛けられた木造の橋。
パリの教会の中に積み上げられた8000個の木の椅子。
オランダで、病気のために働くことができなくなった人たちが少しずつ作った橋。
建築物に材木をからませる、川俣さんのインスタレーション作品が
アート作品というより建築的で、実物が見てみたくなります。
文章自体が、世界中のインスタレーションをつなぐ、まさに橋のようです。
世界中に橋を架けて、自分も街から街へと旅をしているような気持ちになれる一冊です。
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