店頭で飾っているものの中で、前から気になっていた写真の「MiMiスツール」を
メンテナンスすることにしました。
お店に置いてある植木鉢を置いた際に、鉢の受け皿のそこでつけたへこみが傷になっていました。
(写真でまだらにしみがついているのは、前日に傷に水を含ませておいた水しみの跡)
前日しみ込ませた水分だけではへこみがあまり戻っていなかったので、
アイロンを使ってふくらませてみることにしました。
家具につく傷の中でもへこみは比較的補修がしやすいものです。
木は水分を吸って膨らむ力があるので、何かものを落としたり、当てたりした時は
ヤスリがけをするまえにまず、水分を含ませる作業をします。
まずはへこみの上に水玉ができるくらい水をのせて様子をみてください。
それでもあまりへこみが膨らんでこない時は、アイロンを使ってより十分に水分を含ませる方法があります。この作業の様子は
「木と会話」しませんか?(メンテナンスのすすめ)」のページのなかの、
4.重度の傷や汚れへの対処法 (MOVIE:4 へこみへの対処)
で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。アイロンを使うと「ジュ!」っと音がしたりして、慣れないとちょっとびっくりしますので、まずは動画をチェックしてみてください。
MiMiスツールのへこみもかなり綺麗に戻りました。
このMiMiスツールは経年変化のためにかなり色合いが明るくなっていますので、
座面だけでなく全体をしっかりサンディングしてみようと思います。
動画を参考に、皆さんもメンテナンスに取り組んでみてください。
◎「木と対話」しませんか?(メンテナンスのすすめ)
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