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工房だより

あなたにとっての・・・

 
 
 こんばんは、WOODWORKすぎしまです。

 「映画、あなたにとっての一本はなんですか?」
 そんなふうに質問されてコレ、と答えられる映画を皆さんはもっていますか?
 
 
 そんな映画に出会えたとしたらとても素敵ですよね。
 私にとっての一本はなんだろう・・・・?
 
 
 
 もともとあまり映画に詳しくないので、すぐにはコレって出てこないので、自分の好きなジャンルで言うと「絵、私にとっての一枚」には最近であってしまったように思います。
 
 
 先日まで竹橋の東京国立近代美術館 で開催されれていた「ゴーギャン展2009」で日本初出品された「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」という大きな絵です。
 
 私はもともと画家の中ではゴーギャンが一番好きだったので、きっとこの絵には感動するだろうなとは思っていたのですが、絵を一目見て胸が詰まって思わず泣きそうになりました。気迫と覚悟・・・彼の芸術への無理解と挫折感のなか、死を覚悟しながらこの世に残す絵と対峙する画家の息づかいまで感じられるようでした。
 
 
 
 今回WOODWORKがかかわることになった映画を撮る監督さんは、まだ若くて一見して優しそうで、私がもっている「監督」という職業のイメージとはだいぶ違う人でした。ただ、映画について語る時、とても深くすごく魅力的になります。
 
 映画も、ヒットするかどうかではなくて、十年、数十年後の人に良い映画だと言われる映画こそ価値がある、そんな映画をとりたい、とおっしゃっていました。 
 
 
 
 WOODWORKは家具屋として色々な形で協力させていただくことになりました。
 いまあるものを製作していて、それは映画にとってもとても大切なアイテムになります。
 
 数十年後、私達のいま作っている家具がやや色あせて深い風合いが出るころ、映画は変わらぬ輝きを放っている・・・そうなふうになるといいですね。
 
 
 

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