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工房だより

090418-19「さくら材のワークショップ」

本日も工房便りをご覧いただき、ありがとうございます。

今年も桜の開花を楽しみにし、様々な満開の桜の並木道を眺め桜の季節を送りましたが、そんな華やかな季節はすぐに通り過ぎ、ここ東京では新緑の季節を迎えています。
うららかな日差しのもと、どこかへハンモックしょってピクニックへ行きたい今日この頃、こんにちは直井です。

 
この前の週末には、店頭やブログで告知しておりました、「さくら材のワークショップ」を開催いたしました。
 
ウッドワークでは,皆さまに僕たちが一枚板のテーブルを仕上げるまでを体験していただく、お馴染み「小テーブルづくりのワークショップ」とは別に、季節を感じていただくワークショップも企画しております。
 
今回は、4月の桜が綺麗に咲く季節に因んで、桜の材を使った小物づくりのワークショップです。
参加して頂いた皆さまには、桜の花びらをイメージした箸と桜の花びらの形の箸置きのセットを削り磨き上げて頂きました。

まずは、新店長の藤本さんが桜材について、材木業界で流通しているものと街中で見かける観賞用の桜の違いなど、加工する立場から感じる桜の材について皆さまに話しをしました。


 
箸の大きさに関する、なるほど豆知識など踏まえながら、僕たちがあらかじめ大まかに加工し準備しておいた材料の中から、好きなひと組を選んで頂き、紙やすりで好みの形に削りだして頂きました。

参加して頂いた皆さま、黙々と削りだしていました。削り方のコツなどをお話しながら進めますが、2本が対になって初めてひとつになるものなので、同じ形に削ることに苦戦される様子が見られました。
 

 
次第に持ちやすい形や、つまみやすい箸先に近づき、仕上げの磨きへと進みます。

後半は、花びら箸置きの仕上げです。
ご自身でデザインされた形の花びらを切り抜き終えた状態から、箸が置きやすくなるように、「スピンドルサンダー」という、筒状のやすりが回転+上下運動する機械で、くぼみを加えます。

削る箸置きが小さいので、回転する機械に指が当たりそうでしたが、僕たちが隣で見ながらでしたので、怪我なく上手に削っていただけました。

削り、磨き終えた方には、仕上げの塗装としてクルミの実を砕いていただき、中から染み出るオイルを塗っていただきました。口に入るものなので、いつもとは違う仕上げの塗装を採用しました。

出来上がった箸と箸置きはそれぞれ個性が出ていて、並べるとそれはまた面白いもものです。

今回のワークショップも、参加された皆さまに喜んでいただき、僕たちも清々しい気持ちで2日間を終えることができました。

参加された皆さま、お疲れさまでした!
ご自身で手がけた箸を使って、食事されたのでしょうか?

次回の企画も、お楽しみ下さい!

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