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工房だより

とち・・・ではなくて、あわ


 
 こんばんは、WOODWORK杉島です。 
 
 先日ご来店の客さまに、とち(栃)材についてお話していたところ・・・
 

「栃木県の木にもなってますが、あのトチ餅になるトチの木ですよね。あくがすごくて食べにくいみたいですが・・・」
「そうそう・・・あ!そういえば今、いつも行く和菓子屋さんでトチ餅を買ってきたのよ、よかったら食べて・・・」
「ええー!?そんな、良いんですか!?・・・では遠慮なく・・・・」(ニンマリ)
 
 
と、お餅を頂いてしまいました。とても綺麗な黄色いお餅。小さなつぶつぶがたくさん入っていて・・・
  
 
「これ、栃の実を細かくして入っているのでしょうか?」
「え?あら?あ!そうそう、これ栃の実じゃなくて、粟だったわ!粟(あわ)餅」
「あははは!でもとっても美味しそうです~ありがとうございます」
 
 
というわけで、トチ餅ではなかったのにお餅、いただいてしまいました。
ありがとうございました。
奥様の笑顔がとてもキュートで、旦那様と仲良しな感じが伝わってくる素敵なご夫婦でした。
  
 
 
粟餅、さっそくトースターで焼いて、その日のうちにみんなでいただきました。
とっても美味しかったです!噛めば噛むほどうまみが出てくる感じでした。
 

普段テーブルの肌触りとか、質感とかのについてお話しするのですが、「素材を感じる」というのは何も触感に限ったことではありませんね。舌触りや噛みごたえ、味も同じ。自然の素材が持つものをようく味わうこと、とても大切で楽しい事、喜びの一つです。

  
 
 

 
 
  
昨日お話したウォールナット、とち(栃)ともうひとつ、「食べられる」のがこちら、アメリカンチェリー。
もちろん樹を食べるのではなくて「実」を食べるわけですが、この頃では季節になるとどこのスーパーでも見かけるあの黒っぽいさくらんぼ、あれがアメリカンチェリーです。
 
写真がそのアメリカンチェリー材の天板。
アメリカンチェリーの板は削ったばかりの時はほんのりピンク色をしていますが、だんだんと赤黒い感じに色が濃くなっていきます。木肌が緻密で艶やかに仕上がるとても魅力的な材です。
 

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