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工房だより

ガラスの向こう

 こんばんは、WOODWORK杉島です。
 春らしく日差しが強くなってきましたね。お店前の公園にある桐の花のつぼみがだいぶ大きくなってきました。
 
 1周年フェアの告知は、新聞折り込みチラシ、ポスティング、ホームページ上での告知など、いろいろな形をとって行っていますが、店頭では写真のようにショーウィンドウに大きくカッティングシートで張り出しています。
 黄色い字がよく目立つようで、近所の有名なディスカウントショップ多慶屋さんにいらした方や、車で通りかかったお客様がチラっとよってくださったりして、一日中お客様が割と絶え間なくご来店いただいています、ありがとうございます。
 
 3月30日までの期間中、5000円以上お買い上げのお客様にはWOODWORKのロゴマークが入ったカップをペアで差し上げています。とても使い心地の良いカップです。
 
 
 先日、このカップを渡しそこねてしまったお客様が改めて取りに来てくださいました。アンケートにお答えいただいていたので、ハガキでお知らせできたのでした。
 WOODWORKのすぐそばに5年ほどお住まいだそうで、よくお店の前を通っていらっしゃったことなど、いろいろお話するうちに、去年暮れに亡くなった、弊社会長の話になりました。

 「いつも事務所に座っていたり、昼寝をしているのを拝見してました。実は一度も直接会ったことがなかったけれど、告別式に行こうかと思ったんです。」
 
 まだお若い、ごく今時のお嬢さんです。その彼女からそんな言葉が出て、私は思わずホロっとしてしまいそうになりました。とても有り難く、嬉しいお言葉でした。
 
 下甚商店の事務所も小さなガラス張りのショーウィンドウと扉があって、その前にいつも会長が座っていました。会長は道行く人を眺め、道行く人も会長を見ていてくださったんですね。たぶん、彼女のように、直接の知り合いではなくても会長の訃報に心を痛めてくださった方が大勢いらっしゃったと思います。改めて、会長の人柄と、この下町のもつ温かみを感じる出来事でした。
 
 
 

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