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工房だより

木目

 
 
 
 
 家具を納品した後、あまり急激に直射日光にあてないようにしてください、というのはいつもお願いする注意事項の一つ。納品したての家具は、まだデリケートで環境になじむまで少し時間のかかる、転校したての子供のようです。

 WOODWORKの店頭に置いてある家具も最初は心配でした。ショーウィンドーは大きく開放的ですが、午後の日差しは容赦なくてほっておくと熱を持ちそうなほどでした。

 本格的に暑くなる前にカーテンを入れたので、今は午後にはカーテンを引いて、日差しの直撃は避けていますが、それでもそれなりに毎日光を浴びています。

 家具の上には観葉植物が置いてあります。あんまり同じところにずっと置きっぱなしにしていたりすると、日焼けや乾燥具合によって跡がついたりしますので、お水をやるたびに少し動かしてみたりしています。植物によっては葉から水滴が落ちて、それが跡になることもあります。

 毎朝のお掃除のときは、固く絞った布巾でほとんど毎日拭いています。普通のご家庭なら、テーブルは毎日拭くとしても、家具の上はもう少し頻度が少なかったり、水ぶきでなくてハタキをかけたりが主ですね。
 
 そんなわけで、WOODWORK店頭の家具たちは結構ハードな扱いを受けているのですが、それに応えてだんだんいい表情になってきているような気がします。

 
 
 
 写真はチェストの上におちる観葉植物の影。何かのファブリックの柄の様です。
 木の木目って不思議です。あれほど複雑で、細かくて隙間なく木目が入っているのに、決してうるさく感じません。私たちの中に、木目に対して親しみや安らぎを感じるDNAが長い年月をかけて受け継がれているのかも知れませんね。
 
 

 

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