オフィス・店舗施工事例

２台のウォールナット一枚板無垢天板　ミーティングテーブル

ウォールナット一枚板天板

オフィスの移転に合わせて、長さ2600㎜の大きなミーティングテーブルと商談用の小ぶりなテーブルをご納品させていただきました。
どちらもアメリカンブラックウォールナットの一枚板です。
いくつかの天板をご覧いただいた中から、フォルムが有機的でミミの形状や美しい縮み杢が魅力的な2枚をお選びいただきました。

ミーティングテーブルは、もともとさらに長さがあった天板から搬入可能な最大のサイズにカット。
天日乾燥時から入っていた木口の割れも含めて、最大限の長さを活かすために、2台のテーブル共に開き留めの契（ちぎり）を施しました。
このような場合、契の意匠的な要素がお好みでない時には、天板の裏面に加工することもありますが、むしろお好み通りだったこともあり、表面も含めて割れの具合に応じて表裏に入れさせていただきました。

脚部は、各テーブルの用途や天板のイメージに合わせて、Ｈタイプレッグスとスチールパイプレッグス、それぞれ異なるデザインをお選びいただきました。同じ樹種の天板ですが、タイプの異なる脚部と組み合わせたことによって、それぞれの天板の良さがさらに引き立っています。

お客様は、原石を扱うお仕事柄、素材は違いますが自然のままの姿の一枚板へのこだわりとご理解を大変お持ちでした。むしろ、節や割れがダイナミックに入っているものだったり、ミミも外皮がついたまま、カット面も粗木の状態のままをご希望だったほど。自然の素材に対するご興味と深いご理解のおかげで、それぞれの天板の個性を余すことなくテーブルとして仕立てることができたのだと思います。
割れや節は、ちゃんとした手間をかけて活かしてあげることで欠点ではなく個性になる。無垢の木がもつ本来の魅力を改めて感じさせて頂いた気がしました。

オフィスに収めた２台のウォールナット無垢天板テーブル