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工房だより

イベントを終えて

 
「こうぼうのおんがく」を終えて、とても清々しい充実感があります。
そして、次への大きな期待感もフツフツと湧き上がります。
 

 

WOODWORKでは、多くのイベントをこなしてきましたが、
その都度、反省する部分からも、よかった部分からも、色々と大切な事を得ています。

そして、もう一つは出会いです。

イベントで携わるアーティストやクリエーターの方との出会い。
お越しいただくお客さんとの出会い、それらはとても新鮮で刺激的で
今後の自分たちに大きな影響を与えてくれます。

工房で家具を作ることが仕事の職人が、お店を通して多くの方たちと出会うことで、
創作性にも変化が訪れます。
 
大切なことは、何かを完成させるだけが目的ではなく、そこに携わる自分が、
どのような責任を持つかで、届けるものの価値が決まると思います。

だから、人と出会うことで、自分たちを見つめなおし、
自分たちに期待を持ってくれる思いに、また一つ精進して進むことができます。

このところ、同世代のモノ作りされている方との出会いが多く、
それは、偶然ではない気がしています。

自分が、今の仕事に目標を持つきっかけを与えてくれたのは、
先にいる先駆者の方たちで、「ああなりたい」「あんな家具を作ってみたい」
「あんな仕事をしてみたい」「あんなデザインをしてみたい」、
それが道を進む素となっていたと思います。

今でも、多くのデザイナーやクリエーター、憧れた家具ブランドは健在し、
その世代をリードしていますが、今まで追っかけていた僕たちは、
知らず知らずと、僕たちのモノ作りの層を作り上げているのかもしれません。
 

それは、今回の「こうぼうのおんがく」での宮内さんにしても、岡さんにしても
長沼さんにしても、感じることです。

先にあるものが古いのではなく、また違う層が完成されつつあるような・・・。

それは最先端だとか、アナログだとかは全く関係なく、
クリエイティブな輪が、繋がることで定着することなのでしょう。

 

 
音楽家と家具職人の接点がこのような形で一致したことが一つの形です。
これも輪が繋がったのだと思います。

時間を共有する多くの方たちを楽しませることと、
自分たちが楽しめること、
それは、お客さんに満足していただく家具を作ることと同じです。

方法が違うだけで着地点は同じ、人の心に携わる仕事をしている者としては、
一方的になってはいけなないということです。

昔、WOODWORKのアートディレクターの関さんに言われた、大切な言葉です。

僕らは、かかわる方たちと共に、多くの人たちに満足していただける、
モノ作りをしていきたいと思います。
 
 
藤本 
 

オマケ

イベントの打ち合わせ中に、宮内さんが言っていた言葉があります。
ジャズシンガーであるお母さんに「もっと汗をかきなさい。」と言われたそうです。

音楽で汗、それはアクティブってことではなく、小手先の音楽ではなく、
自分のすべてを使って音楽をしなさいということでしょう。

その言葉ののち、今の製作スタイルになったそうです。
 
 
 
 

 
 

 
 

 
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