午後3時半・・・いよいよ本社の神輿がやってきました。
町会お神輿の会に所属するウッドワークスの篠崎が、お神輿の棒の前に立って、
中に入る人たちをさばく役目として、オレンジ色の目立つ半纏を着ています。
今回はウッドワークスタッフも半纏を借り、鉢巻をして担がせていただくことになりました。
「町内の人が担げるように手伝ってくれるから、後ろに張り付いて準備してるように」
と言われて待つことに・・・
昨日の町内神輿とは人出がまったく違います。
お神輿が近付いてきただけで緊張感がはしります。
町会から町会へ、受け渡されるときは一時的に大きな馬(作業台のような台)に
お神輿を載せるのですが、そこからお神輿が上がる瞬間に、
ワッと人々が群がって、すごい喧騒になります。
いつもの週末とは全く違うお店周りでした。
ウッドワークがある御徒町という町の名前は、
江戸時代にここに「徒歩組(かちぐみ)」という
下級武家の住まいがあったからだそうですが・・・
徳川家康が徒歩組を定めた年までさかのぼって1603年、410年ほど。
下谷神社のご由緒は人皇第45代聖武天皇の御代天平2年(西暦730年)
とされているので今年で1280年・・・
長い長い時間、町の人たちの手で大切に守られてきました。
ウッドワークは母体の下甚商店と合わせておよそ110年。
お祭りは、下甚がこの町で商って、町の歴史と共に歩んだ大切な歴史の一部です。
歴史は会社があるビルやお店にだけ刻まれるのではなく、
こうした熱い人の熱気の中にも宿るものなのでしょう。
今も、お店の前を通られるご近所の皆さまとは、お互いに名前は知らなくてもご挨拶をします。
私達ウッドワークスタッフも、きちんと受け継いでいかなければいけない歴史の中にいます。
工房だより │ お店から