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工房だより

「フランク・ブラングィン展」オープニングレセプション その2


 
西洋美術館「フランク・ブラングィン展」のためにWOODWORKで製作したベンチは、
共楽美術館を再現したコーナーに置かれています。 
 
 
 

 
ブラングインは約100年前の1905年、ヴェネツィア国際博覧会(ビエンナーレ)で
英国室 のインテリア・デザインを手がけ、金賞を受賞しました。
 写真左奥に見えるテーブルと背の高い展示台は、当時英国室に飾られた現物で、
展示台の上には彫刻作品が飾られていました。
その同じ展示室にはWOODWORKで製作したベンチのオリジナルが
背合わせでで2台置かれ、周りの作品を腰かけて鑑賞することができるようになっていました。
 
テーブル、作品展示台、そしてベンチと並べてみて初めて、隅々まで行きとどいた
ブラングインの意匠に対するこだわり、美しいと考えるバランス、全体への配慮を、強く感じました。
それに伴って、100年前のデザイン、100年前に生きたアーティストの作品を作ることができた価値を
改めて、深く感じました。
  
この家具たち、素材、製作にかかる手間暇は当時としても相当に贅沢なものであったと思います。
それは、国の威信をかけた展示室にふさわしく、
しかしそのデザインは古典的な重厚感とシンプルで現代的なラインとを併せ持っています。
 
それはどこか、私たちのモノづくり、作る家具にもどこか通じていると思えるものでした。 
 
 

 
WOODWORKの4人で座ってみました。
 
 
 
 
 
嬉しそうな3人。
 
 
 

 
 
 

 
たくさんの人がこのベンチに座って絵を鑑賞してくださっていました。
見た感じよりもずっと柔らかい座り心地なので、皆様ぜひ会場で実物に座って確かめてみてください。 

 

 
見終わったあと、レセプション会場で供されたコーヒーとサンドウィッチとお菓子を頂いて帰りました。
 
本当に価値のある仕事をさせていただくことができたと思います。
このベンチが完成するために、たくさんの方のご助力を頂きました。
ありがとうございました、心から感謝いたします。
 

展示は5月まで。まだご覧になっていらっしゃらない皆様、どうぞ会場に足を運んでみてください。
 
 
 
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国立西洋美術館開館50周年記念事業
「フランク・ブラングィン Exhibition of Frank Brangwyn」

◎会期:2010年2月23日(火)~5月30日(日)
◎月曜休館(ただし3月22日と5月3日は開館、3月23日(火)は休館)
◎開館時間:9:30~17:30 ※毎週金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)

http://www.fb2010.jp/
 
 
 

*写真はWOODWORKスタッフがプレスの資格で撮影しましたものです。会場は通常撮影禁止です。 
 
 

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