工房だより

イベント
工房から

飛び立つペリカン　　…あと2日

本日も工房便りをご覧いただき、ありがとうございます。

いよいよ、明後日に迫った「ウッドワークカフェ　ペリカンコーヒーがウッドワークに、やってきた。」

僕らは、店内のディスプレイの見直しやマイナーチェンジに加え、当日皆さまにお目にかけていただく10月末からの新作候補を完成させています。
新作の椅子のために発見できた素敵な生地が見つかり、その中より選んだ生地が届きました。
その生地は、椅子の張り屋さんにお願いし今まさに座面が張られています。

新作の候補として、写真のテーブル「スタンダードテーブル(仮)」。
このテーブルはインテリアの中のひとつとして、前に出すぎず室内に馴染みやすいプレーンなテーブルです。
プレーンなテーブルだからこそ、脚の部材の太さ、天板の厚み、天板と脚の付き方のバランス、といったプロポーションを模型からはじまり、強度の確認を踏まえて厚みや太さを調整し、こだわりました。

そして、テーブルの大きさには、基本的な見方で2人～6人までの座る人数を想定した、数種類の大きさの提案があります。
ポイントとしては、お引っ越しや模様替えにも対応しやすいように、容易に組み立て、分解をできるような構造にしてあります。

このようにこだわりのシンプルな形を考える基には別のこともかかっています。
それは、本物の木をしっかり使い、大きな材料から作り、丁寧に仕上げることはできますが価格が比例して高くなってしまします。
その価格という、手に入れるまでに切っても切れない大きな問題と向き合ってみました。
製作する段取り、仕入れの原材状態からのとれるギリギリの木取ることのできる寸法など踏まえることで、その価格の問題を抑えることにも挑戦しています。

その問題に向き合いながら、僕たちが提案する形・つくり・大きさを踏まえた、ウッドワークの出発点のような、新しい一歩のようなテーブルがまとまりました。

　
もうひとつの新作の候補として、写真の「アッツ(仮)」。
このテーブルをご覧になって、「ん？どこかで…見た？」と思う方もいらっしゃるかと思います。
こちらの「アッツ(仮)」は、今年の梅雨時のイベント「green+green」にて誕生しました、「SODA　TABLE」を基に誕生したダイニングテーブルです。

天板部分と、脚の厚み、太さを均一にした構成で、なんといってもその天板のつくりがポイントになっています。天板自身は、接いだものになっていますが、少し長めに接いだものの両端を金太郎飴のように切った部材、同じ方向の見えになるように合わせた部材をそれぞれ用意し、ぐるりと一周付け合わせて仕上げます。スッキリとした形でありながら、存在感のある形にまとまりました。
天板と脚が組立・分解できるように考えてあるのは、こちらの「アッツ(仮)」も同様です。
写真の右側は、「SODA　TABLE」の製作風景ですが、作りは同じです。

　
接ぎ合わせ、付け合わせをしたものを仕上げるために、シューっと鈴木くんの切れのよく仕立てた鉋が火ではなく、削りカスを吹きます。

このテーブルのみのことではありませんが、考え方や、デザインだけではなく、それを速さ良く、迷いなく形にできる技術があっての完成品、と思います。

これらのテーブルのように、ひとつひとつに時間はかかりますが、ウッドワーク発の家具に触れていただきながら、心安らぐコーヒータイムを過ごしていただけたら幸いです。

ペリカンコーヒーさんでも、スコーンの最終的なレシピの調整が終えたようです♪
先日その最終的なスコーンを、またまた皆さまよりひと足お先にいただきましたが、甘すぎず甘くなさすぎず、またまた試食に関わらず、「おいしいっ、おいしいっ！」と、自分たちで淹れることのできるコーヒーメーカーメイドのコーヒー片手に、いただきました。
これが、ペリカンコーヒーさんの淹れていただくコーヒーならきっと心安らぐコーヒータイムになることでしょう。
　
　
明日の天気は崩れる予報ですが、ペリカンたちは飛び立つ準備が整ったようです。
順調な空の旅を祈って待つこととします。

　
「ウッドワークカフェ」まであと2日です。

　
新しいピーピーボウルを手にいれ、いつものゆったリラックスな態勢で、ベティも待ってます。
コーヒーやスコーンの香りにつられて、ベティもウハウハな2日間になりそうです。