本日も工房便りをご覧いただき、ありがとうございます。
台風13号のSINLAKUが去りましたが、台風14号のHAGUPITが既にフィリピンの東にただよっております。毎度、台風の進路や強さも気になりますが、台風の名前にも注目しております、こんにちは直井です。
今日は、「ウッドワークカフェ」を開催するきっかけになった、ペリカンコーヒーさんオリジナルのコーヒーカップの小話です。
初めてペリカンコーヒーさんでコーヒーを頂き、運ばれてきたカップはとても温かな雰囲気で、見た目にコーヒーがおいしそうに見えました。
カップの良さは、見た目だけではありませんでした。
口のあたるカップの淵は飲みやすいように、うっすら滑らかに傾斜しており、
カップの淵からスッと伸びている、平たくきれいなラインの把手は指あたりがとてもよく、
カップ自身がほど良い厚みがある為に、把手ではないところを持っていてもほんのり温かいくらい、
そして淹れるコーヒーが少ーし冷めづらい様に思えました。
話をしているうちに、オーナーの伊藤さんは陶芸をやっていらっしゃり、そのカップはペリカンコーヒーのオープンに合わせ、新しく考えつくり揃えたものだったのです。
コーヒーが好きな人の手でつくり出されるからこその、ふと気になるだろうところが親切な形になったのかな、と思えました。
カップの裏側には、ペリカンコーヒーさんのロゴマークが刻まれています。
たとえば洋服、たとえば車、…どのようなものでも後ろ姿のように、普段から観えている面とは反対の面もきれいに見えるように形が考えられていると、親切丁寧に思える気がします。
もちろん家具もです。見えないけれど、家具の背中も、テーブルの裏側もきれいにありたいものかな、と思います。
…寄り道、脇道にそれる癖が。
陶器を形づくり、一度焼いた後に釉薬というガラス質の薬品で焼かれたものを保護します。
この釉薬は、その時その場所の気候や、焼く窯の中の環境によって仕上がりが変わるそうです。
店頭に並べるためにつくって頂いたカップは、2度に分けてつくって頂きました。
もちろん、違う時期につくって頂いたので仕上がりは少々違います。
同じ土、同じ釉薬…けれども変わるその仕上がり。
ものづくりは奥が深い、と思えました。
すべて手づくりなので、大きさや把手の形もひとつ、ひとつ異なります。
機械生産ではないので、時間をじっくりかけてできた分だけが、店頭に並びます。
お客さまご自身にフィットした一品を探すのも、おもしろみのひとつでしょうか。
ペリカンコーヒーさんでは、コーヒーを一杯、一杯時間をかけ、丁寧にドリップしていらっしゃいます。
当日も、コーヒーを淹れて下さるその間、コーヒーや陶芸のお話をされてはいかがでしょうか。
コーヒーを召し上がる前も、心安らげるコーヒータイムかもしれません。
今迫る、台風14号のHAGUPITが、大空羽ばたくペリカンたちを妨げないといいのですが。
「ウッドワークカフェ」まであと7日です。
「WOODWORK CAFE」 supported by PELICAN COFFEE
9/27(土)・28(日)
WOODWORKにて 11:00~19:00 (ラストオーダー 18:30)
・2種類のブレンドコーヒー 各¥500-
タモブレンド 酸味があって、すっきり
ウォールナットブレンド ほどよいこく、まろやかな後味
・2種類のコーヒーに合うスコーン (2コセット) ¥200‐
・ペリカンコーヒー・オリジナルカップ ¥3,150‐
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