「はーるよ来い、はーやく来い♪」
冷たい北風が吹きつつづけ寒さに拍車をかける中、ついに吹きました春一番。もうすぐ、ポカポカ、ふわっふわな感じの温かい春がきます。春になれば桜が・・・このあたりではやはり上野公園の桜でしょうか、僕は通勤するときに自転車で通る2つのルートに植えられた、それぞれの桜の並木道が毎年の楽しみです、直井です。
ついに、一周年のフェアまで残すところわずか。くる週末にスタートを切ることとなりました。
準備も大詰めにはいります。木のテーブルの新しいラインナップに加わる、大きなサイズの天板の仕上げです。
仕上げの研磨をはじめる前には、板の状態をまずチェックします。
乾燥させる間に入った小さな割れ、大きな割れ、自然の中で育つ間に虫が掘っただろう穴、銃弾が貫通したであろう穴...様々です。
このような何かしらのクセを木や樹脂で、補修します。
中でも、大きな割れには写真下の蝶々のような形の〈ちぎり〉を埋め込み、これ以上の割れの進行を抑えるように埋め込みます。それがその板にとってのアクセントにもなります。
割れてるからと言って、見過ごしはしません。
この契が入ると割れっぱなしの板もビシッと引き締まります。
個人的には上がった〈ちぎり〉が「うん、味だね。」なんて具合に思います。
少しそれますが、〈ちぎり〉には〈契り〉と〈千切り〉と漢字があるようです。使われる内容からみて〈契り〉の方が違う二つを結ぶと言ったようで、個人的には納得できるのですが、多くの方が〈千切り〉を使われいます。
どうなのか気になるところです。探りを入れていきたいと思います。
今回も、手応えある綺麗な天板が揃ってきています。
中には運ぶ直前に深呼吸、持った瞬間に腕もプルプルになりそうな横綱級の大物も潜んでいます。これが、100年以上かかって育った木の重み・・・と思うと運ぶ腕にもより力がみなぎります。
新しい家具は、テレビボード。テーブルは、新しいラインナップに新しい脚。
手応え、見応えあるフェアになっております、皆さまのお越しを楽しみにしております!