制作させていただいた、愛犬の骨壺を納めるための小さな厨子です。
「生きているときはずっと一緒に寝ていました」と、一緒に過ごされていた頃のことをたくさんお伺いさせていただきました。
お部屋の一隅に骨壺を置いて過ごしていらっしゃったそうなのですが、静かに安置するための小さな箱をとご相談いただきました。家具のように周りに溶け込むようなシンプルなものをご要望でしたので、基本のデザインはTANAの仕様を採用して、サイズに合わせて板厚やバランスを調整させていただきました。
本体はウォールナット材18mm厚の無垢材、背板はウォールナット突板貼り合板です。
観音扉の上辺を半円に丸くとって手掛けにするデザインは、無垢家具で最もオーソドックスな取っ手デザインの一つです。
扉に凹凸を付けずにすっきりした外観をまもりつつ開くときも閉じるときも手掛かりの良い形です。
扉は扉の裏側と本体の木口に埋めこんだ小さなマグネットでぴったりと閉まるようになっています。磁力の強いものを選んでいるためマグネット同士の距離が近づきすぎないように、埋め込む深さは職人がちょうどよい加減に調整して製作しました。
また、扉の中央がお互いに重なり合う事で、中に光が差し込まないようにしています。暗い静かな厨子の中で安らかに過ごしてほしいというお客様の願いをお伺いして、このようなデザインにさせていただきました。
◎愛犬の骨壺を納めるための小さな厨子
サイズ:幅236×奥行231×高さ260mm
樹種:ウォールナット
塗装:リボス社(アルドボス+ビボス)
デザイン:TANA
#22080117
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詳しくはこちら>>>プロダクト「TANA」のページからご覧いただけます。
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