yumiko iihoshi porcelainの『unjour』が入荷しました。
イイホシユミコさんがつくる器は、手づくりのものは作り手の手跡が残らないように、プロダクトのものは味気ないものにならないように、「手づくりとプロダクトの境界にあるもの」をコンセプトに製作されています。そのコンセプトに惹かれ、WOODWORKの家具づくりとの共通点を感じて、数年前からお取り扱いさせていただいています。
今回は、先日リリースした新しいテーブルSTANDARD TABLE Rシリーズに合わせるイメージで、Welcome COFFEEでも使用しているカラー”moku”の他に、新たに”suna”と新色の”rainy gray”もセレクトに加わりました。
フランス語で一日を意味するunjour(アンジュール)シリーズ。 器それぞれのサイズの違いから一日のシーンが思い浮かぶようにと作られています。例えばプレートでは、一番大きなmatin は大皿としてサラダを盛りつけたり、朝のワンプレートに丁度良い大きさ、aprés midiはケーキが映える程よいサイズで、取り皿としても活躍し、soucoupはどのカップにも合うソーサーとしても使え、nuitはお菓子や果物を一粒のせるのにぴったり、というように、ひと揃いあれば何かと重宝するのです。潔いまでにシンプルなデザインの奥には、考え抜かれたサイズ感があり、その使い勝手の良さにつながっているのだと思います。
カップは3サイズある中から、nuitカップをWelcome COFFEEで使わせて頂いています。Welcome COFFEEで使用するコーヒーカップを検討する際にいくつか候補がある中から、しばらく使ってみて、口当たり、持ちやすさ、コーヒーが入ったときの重さなど、どれも納得の使い心地だったため、ハンドドリップ用のカップとして選びました。
また、男性にとっては少し華奢にもみえる持ち手の部分を職人たちはどう感じるかなと思っていたのですが、手がゴツゴツして大きい職人たちが、口々に「コレ、すごく持ちやすいね」と言ったことには少し驚きました。丸い持ち手には指が1本しか入らないにも関わらず、たっぷり入っているときから飲み干すまで、ずっと持ちやすい。そして、何よりこのカップで飲むコーヒーは口当たりがよくさらに美味しい。飲み物とカップとの相性の大切さを再確認したカップです。
人気のステンレスコースターも3サイズ揃いました。ステンレスコースターは、イイホシさんがご自分の食器に合わせるコースターを作りたいと思いデザインされたそうです。
nuitカップに合わせてソーサーとして、グラスをのせるコースターとして、Welcome COFFEEでも各サイズそれぞれに活躍しています。お菓子をのせてプレート代わりにも重宝します。使う人次第で様々な使い方ができるのがこのコースターの魅力です。
主張しすぎないのに、イイホシさんらしさがあり、そこには使い手への思いが詰まっています。実際にご自身で毎日食卓で使いながら考え、生み出されるイイホシさんの器の魅力を、私たちの家具とともに、そしてWelcome COFFEEを通してご紹介していけたらと思います。
(齊藤)
工房だより │ maker's market