3月3日、皆さんにとってはひな祭りが一番に思い当たる日ですが、WOODWORKにとっては、ブランドとしてリニューアルオープンした日、WOODWORKの誕生日になります。
そして今年は、10年という節目の年になりました。
やはり10周年となりますので、少し振り返ることにします。
WOODWORKの前進は、材木屋である下甚商店が母体となり生まれた場所です。僕が関わりをもったのは、17年前の23歳の学生の時。学生時代に学内コンペのために椅子を制作することになり、材料と加工を当時WOODWORKに依頼したのがきっかけでした。最初は、僕もお客さんだったんです。
ただ、その時は今のWOODWORKのイメージではなく、オリジナル家具ブランドではありませんでした。
そして、この場所の可能性に心揺さぶられ、すべてを注ぐ決心で学校卒業後入社を希望し、願いが叶い、WOODWORKの一員として働き始めます。思えばその瞬間から、今のWOODWORKのかたちを目指していました。それが現実になったこと、10年続けてこれたこと、これらは個人の力ではなく、WOODWORKというチームがあったからこそでした。一人ひとりの個性がとてつもなく大きな存在となり、その個性が創り出す力が今のWOODWORKをブランドとして育ててくれました。ありきたりですが、紆余曲折、苦悩や喜びの繰り返しであったことは間違いありません。そして、それはこれからも続く事であり、大変価値のある事なのだと実感しています。
もう一つ、WOODWORKを作ってきてくれたのは、WOODWORKを知っていただいたお客様、僕らに共感してくれた周りの方々だと思います。その輪は初めは小さい輪でしたが、ゆっくりゆっくりと大きい輪へと育っていきました。WOODWORKの家具を選んでいただいたお客様達や、物づくりを好きになってくれた方々がいてくれたからこそ、僕らは常に前を向くことができた気がします。振り返ると、本当に大きな価値であり、これからも続けていく責任があります。
今すぐ、10周年記念のお祝いをしたいのですが、今年実は新しい事に取り組んでいます。大きなプロジェクトとして、WOODWORK welcome coffee と名付け、カフェスタンドを計画中です。5月オープンを目標に進んでいます。
そのオープンに合わせ10周年のイベントをしたいと考えています。
変わらない魅力と、新しく加わる魅力を合わせ、さらに進み続けるWOODWORKをお見せできると思っています。ぜひ楽しみにしていてください。
まだまだたくさん至らない点があるWOODWORKですが、これからも、自分達らしさを常に持ちながら、真面目な物つくりを続ける事。さらに10年、また10年とWOODWORKが強い思いを持ったブランドとして育っていく事。しっかりと頑張ってきたいと思います。
皆さま、今後共何卒よろしくお願いいたします。
WOODWORK 代表 藤本 雅也
工房だより │ WOODWORKから