TOPへ

工房だより

アメリカンチェリー材のTANA見本棚

TANA仕様見本が盛り込まれた壁面収納

店内のTANA壁面収納

 

 

TANA仕様見本

TANA仕様見本

 

 

オーダー家具TANAでつくった店内の壁面収納棚に、ここ1ヶ月間で引き出しや開き扉、引き戸などの要素が日に日に充実してきています。幅3600㎜、高さ2300㎜と大きな収納棚のなかに、TANAでオーダーの際にお選びいただける取っ手のデザインや扉の種類などがたくさん盛り込まれ、この壁面収納自体が仕様見本の役目も兼ねたTANAになります。
各仕様のディティールや使用感をイメージしていただきやすく、ということで作り始めたのですが、実はこれまでしばらくの間、本体と棚板だけで、肝心の『見本』の方がありませんでした。私たちスタッフが「ここには、ガラスの引き違い戸がついて、ここにはこんな引き出しが入る予定です」というように口頭でご説明し、皆様の想像力に頼り切ってしまっていた状態でした。

実は棚の本体は出来上がってからだいぶ経っているので、普段の家具製作の合間に、扉や引き出しなどを少しずつすすめている間も本体のほうだけは着実に育ち続けてきました。そのため、アメリカンチェリー独特の経年変化によって赤みがだいぶ濃くなり、すでに貫録のある家具に成長しています。最近加わった扉や引き出しなどはまだまだ淡い桃色で若い印象、半月位前にに出来た扉はすでに少し色が濃くなってきて徐々に馴染んできていたりもします。作った順に色が異なって、一見「別々の樹種なのでは?」という程の色の差。これも、歳月による経年変化の違いをお客様にご説明するときにはわかりやすくいい見本になっているので、むしろ今では重宝しています。

朝出社すると、昨日までにはなかった扉が付いていたり、ある時は引き出し一列ずらりと入っていたり驚かされる毎日。パズルが少しずつはまっていくような感じで、「あ!今日はここが埋まった!」というのが最近の楽しみでもあります。日々少しずつ出来上がるサグラダファミリアのようなTANA見本棚、まだまだ途中ですが、じわりじわりと育ちながらだいぶ出来上がってきました!

 

 

齊藤

オーダー家具「TANA」
「TANA」製作事例

《CATEGORY》

 

《ARCHIVES》