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“TANA”納品事例

TANA 四壁面を最大限生かした収納棚

玄関側と窓のある壁面

 

 

窓のある壁面と一番大きな壁面

 

 

お住いのお部屋の一室、四面すべての壁面にわたる壁面収納を製作させていただきました。素材はウォールナット材です。ご相談を始めさせて頂くにあたりお客様からいただいたご要望はシンプルに3つのことでした。

 

まず、できるだけ収納力のある棚にされたいということ。ご夫妻そろって本がお好きで、まだお持ちの本がたくさんしまったままになっているとのことでした。他にも地球儀のような奥行きを必要とするアイテムなども収納されたいというご要望でした。
二つめに、お客様が所有されているアンティークの大きな鏡を家具の中にとりこんで使えるようにしたいということ。下の大きな写真でご覧いただけますが、黒い鉄の縁取りの付いた重厚なアンティークの鏡はお客様がお持ちのものでした。
そして三つめは、棚をできるだけシンプルに均等に分割、配置した収納にされたい、ということでした。
この3つのご要望と、お客様から頂いたお写真と各壁のサイズから最初の作図が始まりました。

 

お部屋はほぼ正方形の形でしたが、四面の壁はそれぞれに特徴がありました。
正面に大きな出窓がある面は、収納が窓下までの高さになりますので、ここに一番奥行きが深い窓下までの高さの棚を製作させていただくことにしました。高さは丁度1000mm。この高さを家具全体に共通する横軸の基本としました。

 

ここから各面のポイントを写真と合わせてご紹介させていただきます。

 

 

窓のある壁とのコーナー、L字のTANA収納棚

 

 

お部屋に入って正面、大きな出窓のある面、窓下までの収納棚です。高さ1000mm、奥行きは四面の中で一番深い、300mm。高さがないこの面に一番深さのある棚を作らせていただくことにしました。棚板は可動棚で、それぞれに5段階に高さを変えられるようになっています。

 

(窓下TANA:幅1150×奥行300×高さ1000mm×2台)

 

 

窓下、奥行きの深いTANA収納棚

 

 

左から右へ。等間隔、高さを揃えた棚が並びます。

 

 

2016-07-30-009

 

 

正面窓下のTANAから右側の壁にかけては、L字につなげた収納になっています。スイッチがある部分は本がかぶさらずにいつでも使いやすいように、仕切りを設けさせていただきました。

 

 (右L字TANA:幅563×奥行770×高さ2350mm・2ユニット組み上げ)

 

 

エアコンと窓を取り込んだ壁面収納

 

 

お部屋に入って右奥、一番大きな壁面のTANA収納棚。こちらは壁の一部にあった柱の張り出しに合わせて、奥行き190mmで製作しています。文庫や新書など小さいサイズの本がたくさん収まる仕様にさせていただきました。右寄りの部分に縦に細い窓があり、この窓をどの様に取り込むかが課題で、家具の分割の位置や棚のピッチなど、何度かお客様とやり取りさせていただいたすえ、このような収まりにさせていただきました。

 

 

 (TANA:幅2205×奥行190×高さ2350mm・5ユニット組み上げ)

 

 

文庫や単行本をたっぷり収納できるTANA本棚

 

 

窓の反対側壁のTANA。こちらは幅が940mmとあまり広くないので、奥行きを浅く(150mm)、最もシンプルな形のTANAになりました。このシンプルな棚の上から右側の棚にかけて、扉をまたぐ形での収納も作らせていただくことになりました。そこで、荷重は下のTANAで受けつつ、コーナーの部分で両側からきたTANAがお互いを支え合うようにつなぎ、このコーナー部分を壁面へ固定させていただきました。高い位置にあるTANAですが安全性に収納力も確保することが出来ました。

 

 (TANA:幅940×奥行150×高さ2350mm・下部一体、上部は右棚へ連結)

 

 

扉の上を渡ってつながっているTANA収納棚

 

 

最後に、ぐるっと回って入り口のある壁面です。

 

 

鏡の入ったTANA収納棚

 

 

ここにはこの度のTANAのなかで最も特徴的な要素、鏡が収まっているTANAです。
鉄の縁取りのされたアンティークの鏡は大きく重厚で、実際の重さもかなりのものなので、鏡そのものには加工をせずに家具の中に取り込むことで安全に立ててお使いいただき、必要な時には外せるように、押縁(細い角材)で鏡を抑える構造にさせていただきました。鏡があることで、四方全面に本棚があるお部屋のなかに、広がりが感じられるようになりました。
鏡の上段にも収納、扉と棚との隙間にも収納と、すべての壁面を隙間なく生かした収納家具になりました。

 

 (扉上TANA:幅1822×奥行2850×高さ325mm)
 (扉と鏡の間のTANA:幅169×奥行285×高さ2050mm)
 (鏡の入ったTANA:幅1530×奥行250×高さ2350mm・3ユニット組み上げ)

 

これだけの内容でしたので、作図やレイアウトにお時間をとらせていただくこともしばしばでしたが、お客様もその都度じっくりとご検討下さいました。お店にも何度かお越しくださって、ご要望を的確に伝えてくださいました。

 

収納力を最大に、分割は均等に。
この最初のご要望は、少しずつ進めさせていただいた作図の中で棚の位置やレイアウトに迷ったときに、何度も立ち返って確認し家具全体を組み立ててゆく指針とさせていただいたことでした。

 

整然と棚板が収まった様子は、均整が取れていて安定感がありますね。このTANAに本がびっしりと収まると、アンティークの鏡の存在感がまた際立ってきて、独特の雰囲気を空間に醸し出すのではないかと思います。図書館の書庫のような、ゆったりと特別な時間をすごしていただくお部屋になりそうです。
ありがとうございました。どうぞ末永く、楽しみながらご愛用頂けたらうれしいです。

 

 

 ◎TANA本棚 (ウォールナット材・16ユニット組み上げ)